Kagami Kohime
2007年07月01日
23:17
前回の記事は、Crafters Cupの模様をお伝えする内容でしたので、今回は自分の思ったことなどをちょっと真面目に書いてみようと思います。たまには真面目なことも書くんですよ(笑)。偉そうなことを言うな、と言う方もいらっしゃるとは思いますが、一意見として聞いていただければ幸いです。
表彰式の時にも話したんですが、Crafters Cupへ出品しようとおもったのは、「
自分で欲しいと思ったものを作った時期」と「
Crafters Cupの応募期間」が偶然にも近かったからです。これは冗談ではなく本当のことです。おそらくCrafters Cupに出品するという目的で物作りをしていたら結果はまた違ったものになったと思います。
今回表彰された方を含めてCrafters Cupに出品された皆さん、また、色々な物作りをして成功している方々というのは「
売れる商品を作ろう」と言う気持ちよりも「
自分で使いたいものを作ろう」と言う気持ちが強いのではないのかと思っています。前者が悪いと言っているのではありません。前者の気持ちが主で作っている方も、恐らく自分で使いたく無いものは作っていないはずですから。
今回、私の作品が評価をいただけたのは「
チャットキーボード自体で感情表現が出来る、そしてそれを自分の任意のタイミングで切り替えられる」点ではないかと推測しています。
これは、
別に画期的なアイディアではなく、これまであったゲームやアニメ・マンガ等では普通に使われてきたアイディアです。
ただ、私はSecond Lifeの世界ではそう言う表現を見たことが無く、それを持ち込んだら面白いな、そう言うチャットキーボードが欲しいな、と考えたのです。
そして、そのアイディアを実現するために必要になるのは
長いSecond Life歴や高度なオブジェクト作成、プログラム技術では無く、自分の欲しいものをイメージする力と、それを実現しようとする気力だと思います。
もちろん、技術力はあるに超したことはありません。しかし、そう言う能力は何かを実現しようとするから身につくものであって、本を買って読むだけでは身につかないものです。私の出品したチャットキーボードだって大した技術は何も使っていません。
プリムは3つしか使っていませんし(吹き出し部分とその周りの黒い枠でSculpted Prim2つ、テクスチャを貼って表示する部分で円柱1個)、
プログラムは切り替えコマンドをListenしてテクスチャを貼り替える処理と、普段はオブジェクトを非表示にしておき、タイプ中に表示させる処理しかしていません。
これだけで十分なんです。
最初は立方体に座るだけで自分専用の椅子、でもいいじゃないですか(私はそうでした)。
お店で売られていたり、他の人が使っているものを見て真似したり、自分だったらこういう風に変えるのになぁという切り口から作り始めてもいいじゃないですか。
別に物作りは難しくもなんともないです。
・・・なんか弁論大会みたいになっちゃいましたね。ご静聴ありがとうございました。
あ、だからといって「そこまで言うんだったら○○を作ってみろ!」とか言わないでくださいね。まだまだ私もSecond Lifeでまだまだ修行中の身ですから。